サンマの長期漁海況予報が発表されました
農林水産省ホームページより
~令和2年度 サンマ長期漁海況予報(道東~常磐海域)~
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所において、今後(令和2年8月~12月)の道東~常磐海域におけるサンマの漁況について、「来遊量は昨年を下回る」と取りまとめられました。
1.趣旨
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所が、関係試験研究機関による資源調査結果等を踏まえて、今後の道東~常磐海域における海況及びサンマの漁況について見通しを取りまとめました。
本漁海況予報は、水産庁の「水産資源調査・評価推進事業」により、漁業者や流通加工業者等の操業の効率化や経営の安定に役立てていただくとともに資源の合理的・持続的利用を図ることを目的として行っているものです。
2.今後の見通し(漁況:令和2年8月から12月まで、海況:令和2年8月及び9月)
【漁況】
・漁期を通じた来遊量は、昨年を下回る。来遊量は漁期を通じて極めて低調に推移する。
・1歳魚の平均体重は昨年を下回る。漁期を通じて昨年より1歳魚の割合が低い。
・大型船出漁直後(8月下旬) の漁場は、択捉島以北の海域に分散して形成されるほか、北海道東方沖の公海も漁場となる可能性がある。魚群は親潮第2分枝に沿って南下すると考えられる。このため、漁期を通じ漁場は沖合に広く分散して形成され、道東沿岸の親潮第1分枝沿いでは漁場がほとんど形成されない。三陸海域への魚群の南下時期は例年より遅く、漁場形成は10月下旬となる。
なお、本年の予報については、新型コロナウイルス感染症の影響により調査海域・地点を縮小して実施したことから、予報の根拠となる情報量が少なくなったため、例年と比べ予報の不確実性が高いものとなっています。
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