イージス・アショアの配備について
防衛省ホームページより
1.事実関係
○ むつみ演習場への配備については、2018年(平成30年)8月以降、地元に対して、それまでの米側との協議を踏まえ、迎撃ミサイル(SМ-3)の飛翔経路をコントロールし、ブースターをむつみ演習場内に落下させるための措置をしっかりと講じる旨、説明してきた。
秋田についても、同年8月以降、新屋演習場の場合、ブースターは海に落下する旨、説明してきた。
○ しかしながら、その後、引き続き米側との協議を行い、検討を進めてきた結果、本年5月下旬、SМ-3の飛翔経路をコントロールし、演習場内又は海上に確実に落下させるためには、ソフトウェアのみならず、ハードウェアを含め、システム全体の大幅な改修が必要となり、相当のコストと期間を要することが判明した。
2.今後の対応
○ 防衛省としては、この追加のコスト及び期間に鑑み、イージス・アショアの配備に関するプロセスを停止する。
○ 今後の対応については、先ずは、防衛省として、地元の皆様にお詫びとご説明を申し上げ、国家安全保障会議に今般の状況を報告の上、その議論を踏まえて検討して参りたい。
備考
イージス・アショアの配備に関する河野防衛大臣臨時会見
1 発表事項
山口県と秋田県に配備することで進めてきたイージス・アショアでありますが、コストと期間に鑑みてイージス・アショアの配備のプロセスを停止をいたします。具体的には、山口県のむつみ演習場の地元の皆様に、イージス・アショアのブースターを確実に演習場の中に落下させる、そういう御説明をしてまいりました。これまで米側とソフトウェアの改修で、これを実現すべく色々協議を行ってまいりましたが、今般、ソフトウェアの改修だけでは確実にむつみ演習場内にブースターを落下させるということが言えないと。ソフトウェアの改修に加えてハードウェアの改修が必要になってくる、ということが明確になりました。SM-3ブロックⅡAの開発では、日本側が1,100億円、アメリカもおそらく同額以上を負担する、それで12年の歳月がかかりました。新しいミサイル開発をするとなると、同じような期間、コストがかかるということになろうかと思いますし、ミサイルの形状が変われば当然にVLS垂直発射装置も改修が必要になる可能性がございます。そうしたことを判断し、そのコストと期間に鑑みて、イージス・アショアを配備するプロセスを停止し、これはNSC国家安全保障会議に防衛省として、報告をした上で議論をいただいて、その後の対応を考えていきたいと思っております。
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