月例経済報告 令和2年6月
内閣府ホームページより
総論
(我が国経済の基調判断)
景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。
・個人消費は、緊急事態宣言の解除に伴い、このところ持ち直しの動きがみられる。
・設備投資は、このところ弱含んでいる。
・輸出は、感染症の影響により、急速に減少している。
・生産は、感染症の影響により、減少している。
・企業収益は、感染症の影響により、急速に減少している。企業の業況判断は、厳しさは残るものの、改善の兆しがみられる。
・雇用情勢は、感染症の影響により、弱い動きとなっている。
・消費者物価は、横ばいとなっている。
先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていくなかで、各種政策の効果もあって、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
(政策の基本的態度)
政府は、東日本大震災からの復興・創生及び平成 28 年(2016 年)熊本地震からの復旧・復興に向けて取り組むとともに、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく。
新型コロナウイルス感染症に対しては、引き続き感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていく。こうした下で、雇用・事業・生活を守り抜き、経済の力強い回復と社会変革の推進を実現するため、令和2年度第1次補正予算を含む「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(4月20日閣議決定)及び第2次補正予算を可能な限り速やかに実行する。
新型コロナウイルス感染症による国民意識や世界情勢の変化を踏まえた、我が国が目指すべき経済社会の姿の基本的な方向性を示すべく、7月半ばを目途に、「経済財政運営と改革の基本方針2020(仮称)」等を取りまとめる。
日本銀行においては、企業等の資金繰り支援に万全を期すとともに、金融市場の安定を維持する観点から、金融緩和を強化する措置がとられている。日本銀行には、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待する。
各論
1.消費・投資等の需要動向
個人消費 は、緊急事態宣言の解除に伴い、このところ持ち直しの動きがみられる。
設備投資は、このところ弱含んでいる。
住宅建設は、弱含んでいる。
公共投資 は、底堅く推移している。
輸出 は、感染症の影響により、急速に減少している。 輸入 は、感染症の影響は残るものの、このところ下げ止まりつつある。貿易・サービス収支 は、赤字となっている。
2.企業活動と雇用情勢
生産は、感染症の影響により、減少している。
企業収益 は、感染症の影響により、急速に減少している。企業の業況判断 は、厳しさは残るものの、改善の兆しがみられる。 倒産件数 は、増加がみられる。
雇用情勢 は、感染症の影響により、弱い動きとなっている。
3.物価と金融情勢
国内企業物価 は、下落している。 消費者物価 は、横ばいとなっている。
株価(日経平均株価)は、21,800 円台から 23,100 円台まで上昇した後、21,500 円台まで下落し、その後 22,400 円台まで上昇した。対米ドル円レート(インターバンク直物中心相場)は、107 円台から 109 円台まで円安方向に推移した後、106 円台まで円高方向に推移し、その後 107 円台まで円安方向に推移した。
4.海外経済
世界の景気は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により、極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。
先行きについては、経済活動の再開が段階的に進められるなかで、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
アメリカ では、景気は極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。先行きについては、経済活動の再開が段階的に進められるなかで、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
アジア地域については、中国では、景気は厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが続いている。
先行きについては、持ち直していくことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
韓国では、景気は厳しい状況にある。台湾では、景気は減速している。インドネシアでは、景気は厳しい状況にある。タイでは、景気は極めて厳しい状況にある。インドでは、景気は極めて厳しい状況にある。
ヨーロッパ地域については、ユーロ圏では、景気は極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。ドイツにおいても、景気は極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。先行きについては、経済活動の再開が段階的に進められるなかで、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、圏内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
英国では、景気は極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある。先行きについては、経済活動の再開が段階的に進められるなかで、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。
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