アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策…

衆議院ホームページ 質問主意書より


提出者  櫻井 周

アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律と麻生太郎副総理兼財務大臣の発言との整合性に関する質問主意書

 アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律では、第一条において、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、及びその誇りが尊重される社会の実現を図り、もって全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的としている。

 一方で、麻生太郎副総理兼財務大臣は一月十三日に福岡県直方市および飯塚市で開催した国政報告会において「二千年の長きにわたって一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない」と述べたとマスメディアが報道している。そこで、以下、質問する。

一 麻生太郎副総理兼財務大臣は「二千年の長きにわたって一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない」と発言したか。

二 「二千年の長きにわたって一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない」との発言は、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律の立法趣旨を真っ向から否定する発言であり、許されないと考えるが、政府の見解如何。


  内閣衆質二〇一第四号

  令和二年一月三十一日

内閣総理大臣 安倍晋三

       衆議院議長 大島理森 殿

衆議院議員櫻井周君提出アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律と麻生太郎副総理兼財務大臣の発言との整合性に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員櫻井周君提出アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律と麻生太郎副総理兼財務大臣の発言との整合性に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 御指摘の発言は、他の国々と比べて民族、言語、文化が長い間比較的にまとまった形で継続してきたという日本の特徴を、麻生国務大臣が同大臣なりの言葉で表現したものであると承知している。

 なお、同大臣は同発言について、誤解が生じることならばお詫びの上、訂正する旨述べている。

à suivre

今を考えるため情報源を文字として残したい。 そしてまた後日、それを読み返してみたい。 自分自身で考えることをやめないように。